杉原ウィークの開催(結果)
9月3日から9日まで、カウナスにて杉原千畝氏を絆としてリトアニア人、ユダヤ人、日本人が心を寄せ合い、平和と人道をテーマとして交流関係を育む、「杉原ウィーク」が杉原グループ、カウナス市、ヴィタウタス・マグヌス大学アジア研究センターの主催で開催されました。昨年に引き続き2回目の開催となる今回は、昨年度よりも幅広い分野に関するイベントが催され、様々な分野で日リトアニア交流が促進されました。※大使参加行事について、抜粋して以下に掲載いたします。
9月3日 オープニング・コンサート
カウナスフィルハーモニーにおいて、オープニング・コンサート「日本とリトアニアからの即興音楽」が催されました。冒頭挨拶で山崎大使は、開催にご尽力いただいた皆様に感謝を述べると共に、杉原ウィークの各種イベントを通じて、友好関係を発展させるべく、力を合わせたい旨述べました。
9月5日 国際シンポジウム「ユダヤ人を救った外交官たち」
カウナス市役所、ヴィタウタス・マグヌス大学、杉原「命の外交官」財団、リトアニア共和国外務省が主催となり開催。杉原千畝氏のみの功績に限らず、より広いコンテクストで世界各国の外交官の人道行為を紹介することとし、米国大使やイスラエル大使等の参加も得て開催されました。本シンポジウムで、山崎大使は、「杉原氏だけで偉業が成し遂げられたわけではなく、ツバルデンディク・オランダ名誉領事の存在も重要。国際的な連携活動を通じて、杉原氏の功績がリトアニア、日本を越えて世界の国々にもより広く紹介・認識されることを望む」旨述べました。
9月5日 ラムーナス・ガルバラビチュウス・杉原「命の外交官」財団理事長への叙勲式
9月8日 「日本・カウナス友好公園」桜植樹セレモニー
カウナスのネムナス島にて、桜の植樹セレモニーが開催されました。今回の植樹では、育桜会のイニシアティブにより、互いに友好関係を有するカウナスと日本の団体や個人の皆様から桜の木が寄贈され、合計50本の桜が植えられました。また、この公園は、カウナス市により「カウナス・日本友好公園」と名付けられました。杉原氏の絆で日本との深い繋がりを有するカウナスにおいて今回植樹された桜の木は、今後の両国友好関係の発展を見守る、日リトアニア交流のシンボルとなるでしょう。
9月8日 クロージング・コンサート
日本から、一関グリークラブ・ミュージカル「平泉」・しらたま合同合唱団、ポーランドから和太鼓グループ「和音」の坂本龍太朗氏を迎え、リトアニアにて活躍する、カウナス青少年合唱団「ヴァルペリス」、アンサンブル「ネムナス」を交えたコンサートが杉原ウィークのクロージングを飾りました。山崎大使は冒頭挨拶を行い、杉原ウィーク期間中の数々の素晴らしいイベントへの感謝を述べるとともに、「人と人との絆を次の世代に繋げていくことが、国と国との関係をも深めることに繋がる」と述べました。