ビスバルダス・マティヨシャイティス氏 旭日小綬章叙勲
ビスバルダス・マティヨシャイティス氏 旭日小綬章叙勲
5月21日、日本政府は、カウナス市長として、杉原千畝氏の功績を次世代に伝える為の活動や日本の自治体との交流等を通じて、日本とリトアニアの友好関係構築に寄与したとして、ビスバルダス・マティヨシャイティス氏に「旭日小綬章(The Order of the Rising Sun, Gold Rays with Rosette)」を叙勲することを発表しました。
今回の叙勲の概要は次のとおりです。
1.受賞者氏名・肩書
ビスバルダス・マティヨシャイティス(Visvaldas Matijošaitis)(略歴参照)
現 カウナス市長
2.対日功績
(1)杉原千畝氏の功績を次世代に伝える為の活動における貢献
同人は、平成27年4月の市長就任当初から杉原千畝氏の顕彰を支援。同年9月には、杉原氏の「命のビザ」発給75周年を記念し、杉原一家が領事館閉鎖後カウナス市を発つまで滞在していた「メトロポリス・ホテル」及び杉原氏がカウナス市を発つ列車出発するまでビザを発給していた「カウナス鉄道駅」の外壁への記念プレート設置を支援した。平成29年には杉原記念館の外側修繕の為に、カウナス市として65千ユーロの支援割り当てを決定し、同記念館の屋根及び外壁修復に大きく寄与。杉原氏の功績を次世代に伝える活動と共に、リトアニアにおいて杉原氏の人道行為を通じた対日理解の促進に尽力した。
(2)日本・リトアニア間の交流促進における功績
同人は、杉原千畝氏に縁のある地方自治体を中心に、日本の多くの自治体との交流関係を維持発展させた。平成29年には、カウナスと日本の友好関係の発展を目的とした組織、「杉原グループ」創設を支援。同年及びその翌年の2年連続で、「杉原グループ」は、日本文化や、杉原氏の偉業についての理解を促進し、両国の友好関係をより強固にするための様々なイベントを行う、「杉原ウィーク」を開催し、同人はカウナス市長としてそのイベントの実施に中心的な役割を果たした。同イベントは、両国の一般市民から要人まで参加するカウナスの一大イベントとなっている。平成30年1月の安倍総理大臣のリトアニア訪問の際には、カウナスでの受け入れに多大なる側面支援を行い、同訪問を成功に導いた。また、日本企業とリトアニア企業の輸入契約の締結に関する支援を行う等、経済分野における両国の関係発展をも後押し。文化、経済、教育等、幅広い分野において、積極的に日本との関係の発展に尽力しており、同人の日リトアニア間の交流促進における功績は多大。