防犯及び安全対策の手引き

平成31年2月
在リトアニア日本国大使館

I はじめに

 1990年に旧ソ連邦からの独立を宣言したリトアニアは、2004年3月にNATO、同年5月にEUへの加盟を果たし、また、2007年12月にシェンゲン協定に参加するなど、欧州の一員としての歩みを進めています。また、首都ビリニュスが世界遺産(文化遺産)に登録されるなど古い歴史を有する一方、ネリンガ地方(世界遺産:自然遺産)など自然豊かな国としても知られ、観光地としても注目されつつあります。2007年5月に天皇皇后両陛下、2018年1月には安倍総理が公式訪問されるなど日本との関係も緊密化を増しつつあり、2018年中、28,158人の日本人観光客がリトアニアを訪れており、年々増加傾向にあります。

II 防犯の手引き

1 基本的な心構え

 リトアニアについて、比較的安全だというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、後述のとおり、日本と比べると治安は悪く、残念なことに過去には日本人被害の事件が発生しております。従って、在留邦人の皆様一人一人が、日頃から防犯意識を絶やさないことが大切です。

 リトアニアでの滞在を、より楽しく、より安全なものにするため、常に「自分の身は自分で守る」と言う心構えで、日頃から当地の情報収集に努め、安全対策に隙がないか見直す努力が必要です。犯罪被害を防ぎ、トラブルを回避するためには、その国のことをよく知ることが非常に重要です。「郷に入りては郷に従え。」の諺にもあるように、現地の事情、慣習及び国民性などを熟知し、それに従って行動することが、安全確保に繋がります。

 また、日本とは気候や環境が異なり、体調を崩しやすくなることも考えられます。加えて、医療事情も日本とは大きく異なりますので、日頃から健康管理にも注意することが大切です。

2 リトアニアの犯罪発生状況

 治安は比較的安定しており、2018年の犯罪発生総件数は57,830件で、前年と比較すると-9.4%の発生率となっているものの、人口10万人あたりの発生件数で日本(日本のデータは平成29年統計資料)と比べると約2.8倍となっています。特に、粗暴犯の発生件数が日本と比較し、非常に高いと言えます(殺人は約6.5倍、強盗は約19.5倍、強姦は約8.6倍)。

 

 過去に日本人が被害者となった主な犯罪には、スリや置引きなどの窃盗被害、観光地の裏通りや郊外における強盗被害、外国人(特にアジア系やアフリカ系)を狙った嫌がらせや暴力行為等があり、これらの犯罪には十分に注意する必要があります。

 
2017年(件)
2018年(件)
増減(%)
犯罪発生総件数
63,846
57,830
-9.4
殺  人
129
128
-0.8
傷  害
178
185
+3.9
強姦・性犯罪
221
217
-1.8
強  盗
1,088
822
-24.4
窃  盗
19,630
14,816
-24.5
薬物犯罪
2,576
3,151
+22.3

(出典:リトアニア統計局)

3 防犯のための具体的注意事項

(1)住居の選択

 住居選びには様々な条件があり、色々と悩まれることと思います。一度契約してしまうと、入居後に何らかの不都合が生じても、家主が簡単に応じてくれない場合もありますので、契約前に確実に安全面のチェックを行って下さい。

入居に際しては、新しい鍵に取り替えることをお勧めします。

敷地への出入口(外門)や建物の出入口に施錠設備があり、住民以外の者が自由に出入りできな い構造の物件が良いでしょう。

一般的に、地上1~2階や最上階は、泥棒が侵入しやすいとされていますので、選択の余地があ るのならば避けるのがよいでしょう。また、バルコニーが付属している場合は、その位置によっては 侵入口となりやすい場合もあるので、気をつけましょう。

自動車盗難及び車上狙いが多発していますので、専用駐車場付きの物件が好ましいでしょう。

警備会社と直結した、ホーム・セキュリティ・システムを設置することをお勧めします。

(2)外出時の注意

 外出時は、常に周囲の状況に注意する必要があります。特に、鉄道駅やバスターミナル、夜の繁華街及び市場付近は、犯罪多発区域とされていますので、ご注意下さい。夜間の一人歩きは避けた方が賢明です。

 飲食店やバス等公共交通機関では、置引きやスリなどが多発していますので、これらの場所では所持品に注意を払う必要があります。郊外も決して治安は良くないので、警戒が必要です。

(ア)飲食店

  レストラン、カフェ及びバー等では、置引きが多発しています。特に夏になるとオープン・カフェが多くなりますが、この時期には置引きも急増しますので、ご注意下さい。

手荷物を椅子の背もたれに掛けたり、床に置くのはできるだけ避け、常に目の届く場所に置くようにしましょう。手荷物を座席に残したまま離席することも避けましょう。

上着やコートのポケットに貴重品を入れたままで、椅子の背もたれやコート掛けに掛けないようにしましょう。

支払いを終え店を出た後に跡をつけられ、人通りの少なくなった場所で襲われ、金品を奪われる強盗事件が多発しています。このようなケースでは、店内で犯人に目をつけられている場合が多いので、支払いに際しては、財布の中身を他人に見られないように、ご注意下さい。また、必要以上の多額の現金を持ち歩くことも避けた方が良いでしょう。基本的に、貴重品等は人目に付かないように携行して下さい。

(イ)商店・露店・キオスク・キャッシュディスペンサー(CD)機

  前述の飲食店の場合と同様、支払いの際には財布の中身を他人に見られないように、ご注意下さい。

 また、露店やキオスクなどの路上で支払いをするときや、CD機で現金を引き出した直後など、手に持っている財布を狙ったひったくりが発生しています。路上における支払いなどの際は、周囲に不審人物がいないかどうか確認することや、財布を手に持ったままにしないなどの注意が必要です。

(ウ)街路

  リトアニアでは、アジア系は数が少なく目立つうえ、「日本人=金持ち」と言うイメージが持たれやすいので、ひったくりやスリ、路上強盗の標的として狙われる可能性が高いと言えます。

 従って、街路を歩行中は、常に警戒を怠らないように心掛ける必要があります。

貴重品は極力目立たないように身につける、カバンの奥などにしまうなどの対策を取ることで、スリの被害に遭うリスクを少なくすることができます。カメラやビデオを首から下げて歩くことのないようにしましょう。

たとえ近道でも、人通りの少ない道は避け、人通りが多く、逃げ道の確保できる広い街路を歩くようにしましょう。

誰かに跡をつけられていると感じたときは、近くの店などに入り、安全を確保するようにしましょう。

バイクや自転車、車を使ったひったくりもありますので、不審な車両を感知したときは、Uターンなど進行方向を急に変えると良いでしょう。

前述の犯罪多発区域とされる場所へ行くことは極力避けるとともに、行くときは単独で行くことなく、誰かと一緒に行くよう努めましょう。

貴重品や身分証明書等は、分散して携帯するようにしましょう。

(エ)タクシーの乗車

 流しのタクシーの中には、料金メーターの設定を料金が速く上がるようにしている悪質な零細業者や個人タクシーもいますので、タクシーは街路で拾うのではなく、タクシーアプリやタクシー会社に電話して呼ぶ方が確実で料金も適正です。飲食店やホテルなどでは、従業員に呼んでもらうことをお勧めします。

(オ)車のセキュリティー

 自動車盗難や車上狙いを防止する上で、アラーム・システム等の盗難防止装置は必要不可欠です。ただし、アラームを無効化するツールも出回っているので、盗難防止装置は、信用のおける業者を選んで下さい。バイクや自転車は、複数の鍵を掛けましょう。

 また、車内(外から見える場所)に貴重品やそれらしきバッグなどを残して車を離れないようにしましょう。

(カ)対人関係

 街路や飲食店などで、偶然知り合いになった人には注意が必要です。特に、向こうから親しげに近づいてくる人物は、要注意です。

深夜のバー等で親しげに近づき、飲み物に睡眠薬を入れて意識を失わせて金品を奪う昏睡強盗が多発しています。バーやナイトクラブ等で近づいてくる人物(特に女性)には注意しましょう。

鉄道駅やバスターミナル付近で、外国人旅行者に「ホテルを紹介する。」などと親切に声を掛け、人通りのない小路に連れ込み、金品を奪う強盗も多発しています。ホテルは、インフォメーションセンターなど信用のおけるところで紹介してもらいましょう。

(3)日本人の被害例

 在留邦人数が少ないので、件数は少ないですが、日本人の犯罪被害は時間帯や場所を問わず発生しています。以下に被害例をあげますので、安全対策の参考として下さい。

観光地として知られるシャウレイの十字架の丘において、男1人、女2人のグループに声をかけられ、写真を撮るなどした際に、所持していた携帯用バッグ内から現金を抜き取られた。

ビリニュス市内のマンション内の部屋に何者かが侵入し、家屋内から現金等が盗まれた。

バス車内で所持していたバッグを刃物で切られ、中に入っていた財布等が盗まれた。

深夜、就寝中、自宅のガレージのガラス窓をこじ開けられ、ガレージ内の物を幾つか盗まれた。母屋の窓及びドアは施錠し、鎧戸を閉めていたので、侵入されなかった。

夕方、ビリニュス市内中心部(駅周辺地区)のレストランにおいて、飲食代金支払い後、財布をテーブル上に置き忘れたまま、身支度をしてレストランから出たところで、財布を置き忘れたことに気付き、レストランに戻ったが、すでに財布はなかった。

両手に余る荷物を持ち、観光マップを手に、中心街から若干離れた場所を路線バスで移動し、目的停留所にて同バスから下車したところ、携行していたバッグの一つが見当たらなくなっていた。

ビリニュス市内中心部の人気の少ない裏通りにおいて、突然数人の男に暴行を受け、金銭の入った手荷物を奪われた。

乗合バスに乗車した際に、バス内の前方にある荷物置場にバッグを置いていたところ、バッグ内から現金を抜き取られた。

ビリニュス市内自宅ガレージの鍵穴部分が破壊され、ガレージ内の物品が盗まれた。
 

4 交通事情と交通事故防止

(1)一般的な交通事情

 リトアニアでの車両通行は右側通行です。

 道路の舗装状況は悪く、車道と歩道とを問わず陥没している箇所が多く、マンホールの蓋が破損したり、はずれたりすることも希にあります。

 また、道路交通標識及び標示が不整備であり、一方通行も多く、走行区分も日本とは異なり複雑です。

 市内では駐車場用地の不足から、車道上に駐車帯を設定していることや、それに加え路上における違法駐車も多いので、場所によっては交互通行が必要な箇所があります。

 このような点から自動車の運転では十分な注意が必要です。

 冬季(11月~3月)は路面が凍結することも多く、スタッドレスタイヤ等への交換が義務づけられています。

(2)交通事故防止

 リトアニアにおける2018年の交通死亡事故者数は170人で、2007年の739人をピークに、リトアニア政府の交通事故抑止対策の結果、減少傾向にあります。しかし、人口10万人あたりで、日本交通事故死者数と比べると、日本の約2.1倍となります。

 総じて運転マナーは良くなく、信号無視や急発進をしたり、速度オーバーで走る車両が目立ちますし、飲酒運転も多いとされています。

 他方、信号機やガードレールなどの安全設備は、日本と比べると不十分であり、夜間は照明設備が少ないため車両から歩行者の見通しが悪くなっています。

 したがって、車両を運転する際は、日本以上に慎重な運転が求められます。また、歩行の際は必ず歩道を歩き、道路横断の際は多少遠回りをしても、信号付きの横断歩道を利用するなど自己防衛に努める必要があります。 また、夜間は反射材を体や持ち物につけるようにしてください(市内のスーパー等で購入可)。

 交通事故に遭った際は、車を動かすことなく、必ず警察に連絡して下さい。

5 テロ・誘拐対策

(1)概要

 リトアニアの治安当局によると、現在、リトアニア国内においては、テロ組織の活動は確認されておりません。しかし、リトアニアのテロ警戒レベルは、2015年2月から、パリでのテロ事件を受けて、5段階の内で最も低いレベルとされていた「最低」から「低」に引き上げられ、テロに対する警戒が高められているところです。特に2015年11月のパリでのテロ事件後は、警察官によるパトロール強化が図られています。リトアニアはEU加盟国であり、EU各国の情勢を受けて治安情勢が変化しますので、常に各国の最新の情報に十分注意する必要があります。

(2)日本人及び日本の権益に対する脅威

 リトアニアにおける対日感情は概ね良好で、現在のところ、日本人及び日本権益を標的とするテロの脅威が高いとは見られていません。しかし、シリアにおいて日本人が殺害されるテロ事件をはじめ、ISIL(イラク・レバントのイスラム国)等の武装勢力又はこれらの主張に影響を受けているとみられる者によるテロが世界各地で発生していることを踏まえれば、日本人、日本権益がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。このような情勢を十分に認識し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう、海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるように心掛けてください。

(3)デモ・集会に関する注意喚起

 2018年中、労働組合等による大規模デモ、リトアニア独立回復記念日に伴うパレード等が行われておりますが、参加者が暴徒化するなどの事態には至っておりません。

 日本に向けられたデモとしては、過去に、反イルカ漁や反原発を掲げた抗議デモが発生しております。

 6 緊急連絡先

(1)総合救助センター(エマージェンシー・レスポンス・センター)

  警察・消防・救急車(24時間対応、英語可)
  112をダイヤルして下さい。リトアニア国内共通です。

(2)リトアニア滞在に関する照会先

  リトアニアにおける3ヶ月以上の長期滞在許可に関するご質問については、移民事務局(電話:8-700-60000)までお問い合わせ下さい。
  主な都市の申請窓口の住所は、以下のとおりです。

(ア)ビリニュス移民局事務所
  所在地:Naugarduko g.100, LT-03160, Vilnius


(イ)カウナス移民局事務所
  所在地:Chemijos g.4b, LT-51344, Kaunas

(ウ)クライペダ移民局事務所
  所在地:Kauno g.6, LT-91154, Klaipeda

(3)診療施設(日本人がよく行く病院)

(ア)Medicinos Diagnostikos ir Gydymo Centras
  (Medical Diagnostic and Treatment Center)
  所在地:V.Grybo g.32A, LT-10318, Vilnius
  電話:(5)233 3000
  携帯:8 698 00000
  ホームページ:http://www.medcentras.lt

(イ)Baltic-American Clinic
  所在地:Nemencines pl.54a, LT-10103, Vilnius
  電話:(5)234 2020
  携帯:8 698 52655 、8 682 14000
  ホームページ:http://www.bak.lt

(ウ)Kardiolita(旧 Vilniaus Širdies Chirurgijos Centras)
  所在地:Laisves pr.64a, LT-05263, Vilnius
  電話:(5)239 0500
  ホームページ:http://www.kardiolita.lt

(エ)Northway medicinos centras (Northway Medical Centre)
  所在地:Zukausko g.19, LT-08234, Vilnius
  電話:(5)264 4466
  ホームページ:http://nmc.lt/

※ いずれもプライベート・クリニックで、英語による受診が可能です。日本語で受診可能な医療施設はありません。

(4)日本大使館
在リトアニア日本大使館(Japonijos ambasada Lietuvoje)
所在地:M.K. Ciurlionio g. 82b, LT-03100, Vilnius
電話:
(1)業務時間内(月曜日~金曜日 09:00~17:30)
 (5)231 0462
(2)業務時間外(上記時間外及び土日、祝祭日等)
 (6)12 74545(携帯)
FAX:(5)231 0461

(5)リトアニア国内における電話のかけ方

(ア)固定電話にかける場合は、最初に8をダイヤルし、その後に市外局番、固定電話番号の順にダイヤルします。市内通話の場合は、固定電話番号のみのダイヤルでかけることができます。
【例】ビリニュス以外の都市から当館に電話をかける場合
8-(市外局番)-(固定電話番号)
8-(  5  )-(2310462)

(イ)携帯電話にかける場合は、最初に8をダイヤルし、その後に携帯電話番号の順にダイヤルします。
【例】当館の緊急電話に電話をかける場合
8-(携帯電話番号)
8-(61274545)     

※海外から携帯電話をリトアニアに持ち込みローミング等を行い電話をかける場合は、通常、リトアニアの国番号+370をダイヤルした後に、8をダイヤルすることなく、固定電話にかける場合は、市外局番、固定電話番号の順、携帯電話にかける場合は、携帯電話番号をダイヤルします。

(6)簡単な緊急時のリトアニア語表現

助けて!
Gelbekite ! (ゲルベキテ)

警察
Policija (ポリツィヤ)

警察を呼んで下さい
Pakvieskite policija. (パクヴィエスキテ ポリツィヤ)

泥棒!
Vagis ! (ヴァギス)

盗難に遭いました
Mane apvoge. (マネ アプヴォゲ)

病院
Ligonine (リゴニネ)

救急車を呼んで下さい
Pakvieskite greitaja pagalba. (パクヴィエスキテ グレイタヤ パガルバ)

気分が悪いのです
Aš blogai jauciuosi. (アシュ ブロゲィ ヤウチュオシ)

英語を話せる人はいますか?
Ar cia kas nors kalba angliškai ? (アル チャ カス ノルス カルバ アングリシュカイ)

火事だ!
Gaisras ! (ガイスラス)

III 緊急時に備えて

 自然災害やテロ等の緊急事態に備えて、平素から準備するとともに、緊急時には落ち着いて行動して下さい。

1 平素の準備

(1)連絡体制の整備

 当館に在留届を提出するとともに、住所や電話番号等に変更があった場合には、速やかに変更の連絡をして下さい。

  また、家族間、企業間でも緊急時の連絡方法を考えておきましょう。

(2)避難場所の確認

 緊急事態に応じた避難場所(大使館、ホテル等)を検討し、場所を憶えておきましょう。

(3)非常用物資の準備

 緊急時に速やかに持ち出せるよう、旅券、現金及び貴重品等を保管しておきましょう。また、非常用物資として、食料、飲料水及び医薬品等を備えておきましょう。2週間分が一般的な備蓄の目安です。

 後述のチェックリストをご参照下さい。

(4)情報収集

 日頃から知人、近隣者及び他の在留邦人と良好な関係を維持しておくことは、情報を入手する上で有効で、また、いざという時に助けを得ることもできます。これら知人等との連絡体制・協力体制を構築するよう努めて下さい。

2 緊急時の行動

(1)情勢の把握

 流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれることのないよう、当館からの連絡やテレビ・ラジオを通じて、情報収集に努めて下さい。

(2)大使館との連絡の確保

 緊急事態が発生した際には、当館からも情報提供に努めますが、皆様からも、ご自身・ご家族の安全や知り得た情報について、当館に通報して下さい。 他の在留邦人への情報となります。

(3)緊急連絡・避難先

在リトアニア日本大使館(Japonijos ambasada Lietuvoje)
所在地:M.K. Ciurlionio g. 82b, LT-03100, Vilnius
電話:
(1)業務時間内(月曜日~金曜日 09:00~17:30)
 (5)231 0462
(2)業務時間外(上記時間外及び土日、祝祭日等)
 (6)12 74545(携帯)
FAX:(5)231 0461

3 緊急事態に備えてのチェックリスト

(1)旅券

 6ヶ月以上の残存有効期間があることを確認しておいて下さい。旅券の切替発給の申請は残存期間1年未満の場合に可能です。

 旅券の最終頁の「所持人記載欄」も記載するようにしましょう。特に、下段に「血液型(blood type):○型」と記入しておくことをお奨めします。

 また、リトアニアにおける滞在許可証等も、いつでも持ち出せる状態にしておきましょう。

(2)現金、貴金属、貯金通帳等の有価証券、クレジット・カード

 緊急時に旅券同様すぐ持ち出せるように保管の際に留意して下さい。

 現金は、ご家族が約10日間生活できる位の額(外貨及び現地通貨)を予め用意しておくことをお奨めします。ただし、リトアニアは1万ユーロ(及び同相当額を超える外貨)を超える現金の持込み及び持出しに際して申告が必要なので、ご注意下さい。

(3)自動車等の整備

(ア)自動車をお持ちの方は、整備状態にご留意下さい。

(イ)状況に応じて、燃料は十分入れておくようにして下さい。

(ウ)車内には、懐中電灯や地図、ティッシュ等を備えて置くと良いでしょう。

(エ)自動車を持っていない方は、近くに住む自動車を持っている人と平素から連絡を取り、必要な場合に同乗できるよう相談しておいて下さい。

(4)携行品の準備

 避難場所への移動を必要とする事態が発生した場合、上記(1)~(3)に加え、以下の携行品も必要となりますので、平素からご留意下さい。

(ア)衣類・着替え

  長袖・長ズボンが賢明です。行動に便利で、人目を引くような華美でないものが望ましいです。

  冬季においては、防寒性(上着や厚手の靴下等)にも十分ご配意下さい。

(イ)履き物

  履き慣れた靴で、行動に便利で靴底の厚い頑丈なものが望ましいです。

(ウ)洗面用具

  タオル及び歯磨きセット、石鹸等。

(エ)非常用食料等

  しばらく自宅待機する場合も想定して、米及び調味料、缶詰類、インスタント食品、粉ミルク等の保存食、ミネラルウォーターなどについて、ご家族が約10日間生活できる程度の量を準備しておくことが望ましいです。

  一時避難の目的で自宅から他の場所へ避難する際には、この中からインスタント食品及び缶詰類、粉ミルク、ミネラルウォーター入り水筒を携行するようにして下さい。

(5)医薬品

 家庭用常備薬の他、常用薬、外傷薬、消毒用石鹸、衛生綿、包帯、絆創膏などが考えられます。

(6)ラジオ

 ビリニュス市内では、BBC(FM95.5)の放送を聞くことが可能です。
 また、NHKワールド・ラジオ日本につきましては、以下のURLを参照して下さい。
 http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/radio/

(7)その他

 懐中電灯、予備の強力バッテリー、ライター、ローソク、マッチ、ナイフ、缶切り、栓抜き、紙製の食器、割り箸、固形燃料、簡単な炊事用具などが考えられます。

 可能であれば、ヘルメットや防災頭巾(応急的に椅子に敷くクッションでも可)があれば安心です。

IV 終わりに

 リトアニアの政治・社会情勢は、概ね安定しており、治安についても比較的良好と言えます。しかしながら、私達にとって、あくまでリトアニアは「外国」であり、事件や事故の当事者になった場合、言葉の問題をはじめとして、日本における場合と比べて、二重三重に大変な思いをすることになります。

 快適な滞在は安全の上に成り立つことを、ご理解いただき、「万が一」に備えた防犯対策、安全対策に取り組んでいただければ幸いです。