三海域イニシアティブ首脳会合とビジネス・フォーラム

令和6年4月15日
三海域イニシアティブ首脳会合とビジネス・フォーラム
4月11日、第9回三海域イニシアティブ首脳会合がビリニュスで行われました。日本からは上川外務大臣がビデオ・メッセージで参加されました。
ここにおいて日本は、米国、欧州委員会、ドイツに次ぐ4番目の戦略的パートナーとなりました。ホスト国リトアニアのナウセーダ大統領の強いリーダーシップ、そして大統領府のダリア・タモシュウニエネ外交担当大統領顧問と外務省のヴァルヴォリス連結性担当大使を中心とした三海域イニシアティブ担当リーダーの方々のここ数ヶ月間のご努力と、日本へのご支援と的確なアドバイスに、心よりの敬意と感謝を申し上げます。また日本の戦略的パートナー参画をご快諾いただきましたメンバー国13か国の皆様に、厚く御礼申し上げます。
三海域イニシアティブの成立時の当事者でもあった米国を除けば、日本は初のEU域外の戦略的パートナーであり、それが2年前に日本と戦略的パートナーシップを共同宣言したリトアニアにおけるサミットで実現したことには、大いなる意義を感じますとともに、これを機に両国関係をも一段上のステージに上げるべく努力する所存です。
また同時期に、岸田総理により日本の総理大臣として5回目の米国公式訪問が行われ、バイデン大統領との首脳会談においては、インド太平洋における日米の連携協力体制の史上最も意義深い強化が行われ、岸田総理より、日本は米国と共に、ウクライナ支援を含め世界の法に基づく秩序の再構築への強いリーダーシップを担う覚悟であることが発信されました。このような日米関係の歴史的な宣言がワシントンでなされ、同時に、ヨーロッパ東端というEUとウクライナ支援にとって極めて需要な意義を持つ三海域イニシアティブにおいても、米国と共に戦略的パートナーとして連携していくことがここビリニュスで始まったということには、在リトアニア日本国大使として歴史的な意義を感じる次第です。
また予定を大幅に上回る沢山の参加者のもと開催されたビジネス・フォーラムでは、日本政府を代表してJBICの谷本常務と経済産業省の杉浦審議官が、それぞれ資金調達パネル、ウクライナ再建パネルにご登壇、日本政府が新たな戦略的パートナーとして具体的にどのように三海域イニシアティブとの連携や、それを通じたウクライナ支援を行っていくのかについて有意義な意見交換が行われました。またJETROや日本企業の方々も積極参加され、全体に日本のプレゼンスが強調されることとなりました。JBIC、経産省、JETROの方々をはじめ、ご来訪いただきました日本企業の方々に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。誠に有難うございました。