大使便り

2021/10/27
駐リトアニア日本国大使 尾﨑哲

大使よりご挨拶

リトアニア国民の皆様、そしてリトアニアにお住まいの日本人の皆様。
 
 このたび、駐リトアニア日本国大使として赴任いたしました尾﨑哲です。
 
 リトアニアは私にとって初めての国ですが、大使着任早々にして、既に多くのことを学ばせていただきました。とりわけ、国家とは何か、民族とは何か、宗教や文化とは何か、といったアイデンティティやその歴史、価値観にかかわる重要なことがらが、日常的に強い覚悟をもって議論され、確認され、発信され、という風景には、とても感銘を受けております。
 
日本も、基本的価値観を共有する国同志として、リトアニアとの様々な連携を模索してまいりました。今年は、7月に日本の外相の訪問としては15年ぶりに茂木外務大臣がリトアニアを訪れ、シモニーテ首相やランズベルギス外相と会談し、来年のリトアニア日本友好100周年を機に、政治、経済、文化など幅広い協力関係を一層進展させることで一致しました。
 
日本は、岸田新首相のイニシアティブのもと、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜くという覚悟を再確認し、今後とも各国と連携してまいりますが、冒頭に申し上げたようなリトアニアの覚悟に基づく日常については、私自身もさらによく学ばせていただき、リトアニアと日本のさらなる連携の進展に努力してまいります。
 
またリトアニア共和国議会は、杉原千畝生誕120年で「命のビザ発給」80周年の2020年を「杉原千畝の年」とする決議を採択し、同年には様々な関連行事が行われました。杉原千畝元在カウナス副領事の存在と歴史的意義は、リトアニアの皆様のお陰様で近年さらに広く共有されるようになりました。今後ともリトアニア・日本の歴史的記憶の結節点として、大切にしてまいります。
 
新型コロナ禍の猛威は、まだまだ沈静化とはいかないようですが、私自身、できる限り多くの方々にお会いし、駐リトアニア日本国大使としての責務を全うすべく、大使館員共々、誠心誠意努力する所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
 
2021年10月